事業の収支計画を立てる上では、かかる費用についても把握しておくことが重要になります。
費用は「初期投資」と「運転費用」に分かれ、さらに運転費用は「固定費」と「変動費」から構成されることになります。初期投資は営業を開始するまでの準備に必要な費用で、技術開発費や生産準備、機械設備、オフィスなどにかかわってきます。運転費用は実際に事業が開始されてから必要となる費用のことをいいます。
固定費で代表的なものは人件費と施設費で、売上が発生しなくとも月々必ず発生する費用です。したがって、基本的に固定費を超える売り上げが常にないと事業は継続できないわけです。ベンチャーで事業をやっている場合、固定費は常に意識しておく必要があるといえます。変動費は売上に伴って比例して増えていく費用であり、外注費や原材料費などが代表的なものです。
固定費と変動費を賄って利益を出すために、売上はいくら必要であるか、損益分岐点を決めるとともに、損益分岐点売上高を超えるまでどれだけの時間が必要かを事前にしっかり決めることが必要です。